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開発ストーリー

開発ストーリーのイラスト

メック株式会社が長年にわたり蓄積してきた電子基板・部品製造用薬品の開発および製造技術を基に、
画像認識AIソリューションPictel が誕生。
画像を数値化する技術により、異常検知、プロセス改善、工場DX、危険(安全)検知を実現し、研究開発、生産、
検査での活用を広げました。
その開発ストーリーを紹介します。

画像認識AIソリューション
Pictel の
開発ストーリー

Pictelの開発

会議のイラスト

電子基板製造技術から生まれた新たな挑戦

製品の品質向上を目指して日々研究を続けている中で、製品の精度をさらに向上させながら製造コストを削減する手段として、AIの利用を模索し始めたことがきっかけでした。

そこで、長年にわたり蓄積してきた電子基板製造用薬品の開発技術を基盤に、画像認識AIソリューションPictelを開発しました。

これは単なる技術革新ではなく、製造現場に新たな価値をもたらすことを目指した新たな挑戦です。 同じような悩みを抱える企業の皆さまの課題を解決し、効率化や品質向上を実現するためのソリューションとして誕生しました。

Pictel推進メンバーへのインタビュー

開発プロセスについて

事業所での研究・実験

Pictelの開発は、さまざまな薬品やテーマでAIを使った予測の可能性を探索し、データ収集や実験を繰り返してコア技術を習得していきました。

その後、社外の専門家と実証実験を重ね、2021年にメックとしてのコア技術を確立。

現在、社内の開発チームとしてデータサイエンティストや撮像担当者、バックエンド/フロントエンド開発者などで構成されています。

AIの技術的な側面

画像データの高度な数値化

Pictelの基盤は、AIのアルゴリズムにニューラルネットワークベースを活用した画像データの高度な数値化技術です。
この技術により、従来の目視や単純な画像処理では検知が難しい微細な異常をリアルタイムで検出できるようになりました。

さらに、AIは過去のデータを学習することで、プロセスの最適化やトラブルの予測にも役立っています。
この技術的優位性は、製造業だけでなく他分野にも応用できる大きな可能性を秘めています。

私たちPictelの目指すところは、効率的かつ迅速に問題を解決することであり、カスタマイズするだけでなく、公開されているオープンソースを保有データに適用することも非常に重要だと考えています。

画像認識AIソリューションPictelを使用中の画面

開発過程での課題や困難について

開発にあたっては、さまざまな課題が立ちはだかりました。
AIのコア技術はあるものの、インフラ構築やフルカスタマイズが必要なため、顧客ごとに仕様を決定しアプリケーションに落とし込む点などがあります。
これらの課題を乗り越えるため、仮説を立て、その検証のために専門家からのコメントをいただき提案を磨き、データをユーザーが求める価値のある情報に昇華させていきました。

また、AIモデルの精度を高めるには膨大なデータが必要ですが、この画像認識AIソリューションPictelを実現するためには、データの入手が難しいことや、実験場所や利用できるアセットが不足していることです。
コミュニケーションチャンネルを確立させ、メリットを感じてもらえるよう工夫し、社外の方々の協力もとに解決をしていきました。

推進メンバーへのインタビュー

応用分野や成果について

Pictelは品質管理の効率化や工場全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進など、多岐にわたる分野で、脱属人化やプロセス改善などが期待されます。

製造業の製品検査
製造業の生産工程管理
環境アセスメント
発電システムの効率化

品質をリアルタイムで検知する機能や、トラブル原因を迅速に特定するデータ分析などは高く評価されています。

また、コスト削減や生産性向上の実績が報告されており、その効果が現場で実証されています。

以下はその具体的な事例です。

事業所での打ち合わせシーン

製造業の事例

製品の過検出品をPictelで解析し、原因を特定することができました。
検査数が多くても短時間で解析・集計が可能で、数万点のデータからキズなどの傾向を可視化しました。
その結果、製造プロセスの改善に役立ち、過検出の原因を減らすことで高い評価を得ています。

再生可能エネルギー分野の事例

再生可能エネルギーの分野でも、Pictelの技術は活用されています。
たとえば、魚の検知にカメラ画像を使用した場合、従来は人手で魚をカウントしてデータ化などを行う必要がありました。
しかし、この手法では範囲が広くデータ量も膨大となると現実的ではありませんでした。
このような場面でもPictelを活用することで短時間で対象エリアの状況分析が可能になります。

社内利用の事例

Pictelはメックの社内業務にも取り入れられています。
主力商品の品質担保にAIを活用し業務効率が向上しました。
これにより、コスト削減とリソースの有効活用を実現しています。

展示会出展時の3DマシンビジョンセンサーとPictelの組み合わせ

今後の展望について

未来への展望

私たちメックは、この画像認識AIソリューションPictelをさらに進化させるべく、継続的な改良を進めています。
現場からのフィードバックを反映させ、より多様な産業での活用を目指しています。
また、社内外の専門家と協力し、AI技術の進歩を積極的に取り入れることで、
さらに高度で柔軟なソリューションを提供し、さまざまな顧客ニーズに応えていきます。

Pictelの開発チームは、顧客の課題解決を第一に考えながら開発に取り組んでいます。
技術的な努力だけでなく、プロジェクトに込めた情熱やビジョンも、このソリューションの成功に大きく貢献しています。
開発の過程で得られた知識と経験は、当社の今後の成長にとっても重要な財産となっています。

貴社に最適で実現可能かつ持続的なAIアプリケーションをご提供します。
ぜひお気軽に私たちにご相談ください。

メック株式会社の事業所の外観とPictel推進メンバー

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導入実績(活用事例)

画像認識AIソリューションPictel は、業種業態に合わせたカスタマイズをすることで、
“本当に使える画像認識AI”を実現し、お客さまの業務課題を解決します。

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